【告知】プロレスリング渓 女子王座決定リーグ戦及びジュニア王座トーナメントを含む、新シリーズ開催決定!!
プロレスリング渓は次期シリーズについて、遊楽園ホール4連戦及びプロレスリング渓所有の専用会場、妙見口渓谷アリーナ(収容人数約5000人)のこけら落とし興行を開催する女子王座決定リーグ戦とジュニア王座決定トーナメントを開催すると発表した。
また、シリーズ内でフリーとなっていた原 凰太(はら こうた)の再デビュー戦及び新人選手3名のデビュー戦が予定されている。
現在発表のある参戦外国人については、渓所属のリチャード・ホッパーの他、米メジャー団体CKASからレミ・サンド、バイス・ジョーンズ、ミステル・ラジョ、フランク・スリーパー、クリス・オルソンの5名の参戦が発表されている。
また、CKASの傘下団体CKSからインドネシア無差別級王者ヴィサー・タスリムと、カリギュラ・スミスが紫藤凌雅と共にユニットを結成し共闘すると宣言している。後日紫藤からユニット名の発表があるとのこと。
【選手紹介】クリス・オルソン
選手紹介記事復活です。初めにお詫びしておくと、非常に長くなってしまったので、この記事の投稿後にもうひとつ、ゆるい紹介記事を作成予定です。こちらは選手の背景や設定など、世界観の中での紹介で、ゆるい方は作者としてどういうことを考えてエディットしたかを書いていく、という書き分けをする予定です。
先日、紹介動画を出したクリス・オルソンとフランク・スリーパーですが、この2人は今後、渓に上がってもらうとTwitter上でも何度かお話させていただきました。それはこの2人を私が気に入っているから、というのももちろんあるのですが、それ以上に、活動していない期間にも練っていた設定の多くにこの2人が関わるからです。
大きな設定や流れについては今後、どういう形かは未定ではありますが公開していく予定ですのでここでは深くは語りませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。
紹介動画&レスラーリンク
https://twitter.com/iwanaouji_fip/status/1641085652329693184?t=3F2fkij8aMB6xItwP8215Q&s=19
彼のプロレス人生の幕開けは、ほんの小遣い稼ぎだった。
彼はアメリカの片田舎、黒人家庭の多い地域の、ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の高校に通っていた。そこで初めて本格的にスポーツを始めてみたくなり、特に強豪校でなかったおかげでトライアウトがなかった陸上競技を始めた。ある日、足を痛めてしまい、練習に参加せず学校から紹介された病院でたまたま出会ったレスラーから、体格の良さを見込まれアルバイトで地元のごく小規模なインディー団体に参加した。
数週間、陸上競技の練習の合間に先輩レスラーの元へ行き、基本的な受け身などを練習し、すぐにデビューした。地元出身の、それも久々の若手ということもあり、団体内では一定の人気を得るようになった。多い時でも200人に満たない観客しか入らない団体だったため、ファイトマネーなどほとんどないに等しかったが、リング設営やチケット販売などの雑用をするアルバイトとしても働いていたため、学生の小遣い稼ぎには十分だった。
その後も学校では陸上競技やレスリングなど、いくつかのスポーツをやってみるが、特に実績は残せずに卒業し、大学進学という選択肢もあったが彼はプロレスに本格的に取り組むという選択をした。
しかし、彼の基礎は数週間の基本練習のみで、しかもそれは非常に低レベルな、正しく小遣いを稼ぐ程度にしか使えない技術であり、とても生計を立てることなど望めないものだった。
そこで彼は先輩レスラーから紹介してもらい、10年ほどの歴史がある中堅団体のジムで、ゼロからトレーニングをさせてもらうことになった。
初めは全体練習についていくのもやっとという有様だったが、低レベルとはいえ基礎が身についていたことやスポーツ経験などが活き、すぐに順応していき、中堅団体で再デビューをし、安い給料で生活はギリギリながらもプロレスで生活ができるようになっていった。
そうすると団体内でもベテランの、米国インディー業界では有名な部類の黒人レスラーから気に入られるようになる。
彼はそこでその黒人レスラーから、自分達のようなスター性のない黒人レスラーが、どうすればこの業界で必要とされるのかを徹底的に仕込まれた。学生時代にいた小規模団体と違い、人種が入り乱れる規模の大きな団体となると、どんなに黒人差別がなくなっていっても、それとスターになれるかは別問題なのだ。アメリカ人の数が、白人の方が多い以上、やはり黒人がスターになるというのは並大抵のことではない。ファンの絶対数が白人の方が多くなってしまうからだ。
曰く、必要なのは「どんな技でも派手に受け切る受け身」、「どんな相手でも長時間の試合で引き立たせてやれるスタミナ」、「客をノせる技術」の3つだけだという。凄まじい身体能力も、複雑な大技も、自分達には必要ない。そういうことは対戦相手が勝手にやってくれるから、自分達はそれを邪魔しないよう、引き立つようにすればいいのだと。
そして、逆に絶対にやっては行けない事として、凶器や反則に逃げるような安易なヒールには絶対になってはいけないのだと、自分達は安易なヒールをやっていると、地域によっては本当に命の危険があるからだと。昔の黒人差別がまだまだ顕著だった時代からこの業界にいる男が、業界で生き抜くために死に物狂いで身につけたものだった。
彼はその教えを忠実に守った。徹底的に受け身を鍛え、陸上競技をやっていた高校時代よりも走り込みをしてスタミナをつけ、どんなに下手な相手と試合をしても盛り上げられるレスラーになっていった。派手な技は極力少なく、試合の盛り上がりに応じて使う技を変え、より相手が凄いように、強いように見せ、なおかつ絶対に怪我をしないという能力に長けていった。
そうして試合を重ねるうちに、段々と業界内で評価されるようになっていき、彼との試合をきっかけにステップアップしていくレスラーが続出するようになった。そしてキャリアを重ねるうち、かつて黒人レスラーから教わったように、新人レスラーに技術を教え、試合では相手を引き立てる日々を重ねた。
だがそうして業界内では評価を上げていく一方、彼自身の人気はキャリア20年に到達しても、あくまでもジョバーであり、中堅団体のファンという比較的コアなファンの中の、ジョバーに注目するようなさらにひと握りのコアなファンからしか人気がなく、団体内での扱いも複雑になり、立ち位置も段々と曖昧になっていった。
教えを守り、決してヒールをやらない彼は、確かに純粋な試合の盛り上がりで幾人ものレスラーをスターにしてきたが、それは皆、相手に荒削りでもスター性があったから。彼自身の魅力としてはファンに認知されていなかったのである。
つまり、彼自身に対して一般的なファンは、応援をしたらいいのか、ブーイングを飛ばしたらいいのか、よくわからない存在になってしまっていたのだった。
そんな彼の転機は、フリーとして転戦してきた、当時米国インディー界の人気者だったドス・スモーとの試合だった。イワナーマスクらイワナ王国のプロデュースで異民族、他団体、他競技をギミックとして使用した怪しげなヒールとして人気を博し、彼と真逆の方向性でファンを獲得するスモーとのライバルストーリーを構築していく過程で、必然的に彼はベビーフェイスとなっていく。
やがて団体最高のベルトを奪ったスモーは、団体の若手有望株、絶対的エース、頼りになるベテランなど団体のベビーフェイス達を次々に下し、いよいよもう、今まで扱いが宙に浮いていたクリスしかいないとファンが期待をするようになっていき、更にクリスのファンは増えていく。
当時この中堅団体はビッグマッチでも3000人規模の会場が限界の団体だったが、2人の抗争のピーク時には8000人規模の会場が超満員となるほどだった。
そして彼は、その8000人の観客の前で、人生唯一のタイトル獲得を果たした。これまで数十人の前でさえ引き立て役に徹してきた彼が報われた瞬間だった。
その後彼の知名度は米国全国区になっていき、彼にはメジャー団体からレギュラー契約のオファーがあり、入団した。プロレスリングCKAS、日本で財を成したプロレスラーが、活動拠点を米国に移して興した団体だったが、現在では世界全国をビジネスの場とする米国2大メジャーの片割れという、超巨大団体である。
本来ならば多少人気があろうと、インディーの選手にいきなりレギュラー契約などありえないレベルの団体だが、彼の受け身の技術を代表のレスラーが気に入り、下部組織CKSの若手レスラーの手本とするべくオファーをしたのだ。
そして彼は、今日も若手レスラーに技術を教え、試合では相手を引き立てる、プロフェッショナルの仕事を完遂するのだ。
そもそもプロレスリング渓とはなんぞや
お久しぶりです。選手紹介の記事と並行してこの記事を書いているため、この発言が2回目になっているかもしれませんが、その際はどうかご容赦くださいm(_ _)m
さて、今回の記事のテーマですが、プロレスリング渓とはなんぞやということで、私がこの界隈に足を踏み入れた際、マスカラメロンさんのメロンの部屋にて設定の開示などを行いました。ですが、なにぶんかなり前の話であること、配信という形であるためすぐに確認することができないことなど、プロレスリング渓の設定について知らないあるいは忘れられてしまっていることも多いと思いますので、私の世界観の基礎になる設定であるプロレスリング渓及びイワナ王国について、簡単に記事にしていきたいと思います。
また、かつてお話させていただいた設定から、少し変化している部分もあると思いますが、最適化していく中での設定変更や、ひょっとしたら設定ノートに書いている内容自体を、私自身間違えてしまっているかもしれませんが、その場合は訂正の上記事の修正をしますのでそちらについてもどうかご容赦くださいm(_ _)m
イワナ王国とは
プロレスリング渓オーナーのイワナ王子が社長を務める大阪を拠点とした超巨大グループ。現実の企業に例えると、堤時代の西武グループや、今のイオンのような規模のグループ。
イワナ王子の父で初代イワナーマスクでもある現イワナーキングが先代の社長。
イワナ王子に社長を譲り会長職につくと思われていたが、突如渡米し現地で展開していたイワナ王国グループの事業を買取り、世界レベルの超巨大企業に成長させたため、国内のイワナ王国グループは磐石ではあるが、米国の基盤は脆弱。
先代であるイワナーキングが退任してから、イワナ王子が社長に就任するまでに数年の期間があるが、その間は社会勉強中のイワナ王子に代わって、先代社長の代からグループを支える上級役員らが運営をしていた。
プロレスリング渓の旗揚げと同時に、イワナ王子が正式に社長に就任したため、プロレスリング渓の運営は社長としての新人研修のような役割も兼ねていると言われている。
プロレスリング渓(PWMS)とは
イワナ王国グループが運営するプロレス団体。イワナ王子がオーナーを務めるが、基本的に団体運営に関してはほぼほぼイワナーマスクに委任しており、故にイワナーマスクは代表と呼ばれている。
団体立ち上げの経緯としては、イワナーマスクらは米国から帰国後、プロレス教室を経営する傍ら国内メジャー団体のひとつであるプロレスリングBELIEFを主戦場にフリーとして活躍をしていたが、団体内部の対立に巻き込まれトラブルに見舞われたことをきっかけに新団体設立を決意。
イワナ王国グループを継ぐ為の社会勉強としてイワナーマスクのマネージャー業などを務めていたイワナ王子をオーナーに据え、一条や雨宮らBELIEFの若手レスラーや長年団体のコーチを務めていた金城など、団体の過度なエンターテインメント路線の現状に不満のあるスタッフらと共に団体を設立。後に前BELIEF最高王者の紫藤も合流。
その後、経営面でも協力関係のマスク・ド・大阪湾(株)の協力で事務所を大阪湾に持ち、その繋がりで崩壊した大阪のローカル団体USPのトップ選手ともフリーで契約を結ぶ。
大阪湾から近い都市部の岸和田市に道場を構え、プロレス教室の生徒らを練習生として迎えた。ここからレスラーとなったのが村川ら若手や、女子部のレスラー達である。
道場のコーチとして招聘したリチャードの現役復帰し、米国時代にイワナーマスクらがプロデュースしブレイクしたドス・スモーが報恩の為に入団し、選手数を確保し旗揚げ。
その後数度の興行を行い、国内外から猛者を集め団体のシングル王座、KOMSヘビー級(KING OF MOUNTAIN STREAMヘビー級)王座を設立、イワナーマスクが初代王者に輝いた。
【渓女子部】プロレスリング渓女子部興行開催決定
アクシデントによる中断などもあったが、無事初のビッグマッチ2連戦を終えたプロレスリング渓から早くも新たな展開の情報だ。
旗揚げ戦からビッグマッチまで、メインメンバー4人による試合をタッグとシングルで繰り返してきた女子部だが、どれも第2~第3試合と事実上前座の試合として扱われていた。
もちろん、彼女達は皆プロのキャリアがない新人ばかりなのだから妥当な扱いではあるのだが、エース候補と目されている晴日選手や他団体で若手王座を奪取したことのあるイワナープリンセスなどは既に実力を身につけつつあり、女子タイトルの創設など扱いの改善に関する意見が噴出している。
そんな中でついにプロレスリング渓が動いた。女子部のみの興行を行うとの発表があったのだ。
この件について代表のイワナーマスクは「彼女達にはまだまだうちの看板を預けられる力はないと思う。だけど、今後そうするに値するだけのものがあるか、その試金石になるのもこの興行だから。対戦相手もできるだけ彼女達の試練になる選手を選んでオファーを出させてもらいますよ」と、厳しい試練を課す方針を語った。
出場選手は現在参戦している4人に加え、新人選手2名のデビュー戦、現在参戦交渉中の他団体所属選手が数名との事だ。試合数は5試合程度で近日中に会場や開催日の発表もあるとの事だ。
今のところ女子部として目立った爪痕を残せていない彼女達だが、ここで大きく飛躍することはできるのか。注目が集まる。
復活USP興行!その名はアストレイ!
はい、先日はうちのビッグマッチ興行にお付き合いしていただきありがとうございました!まだまとめ記事すら出せていない段階ではありますが、事前に予告した新展開第二弾にして新たなる挑戦、アストレイ興行を開催させていただきたいと思います。
私が基本的に運営しているプロレスリング渓は曲がりなりにも団体ということで特殊な企画をこちらで運営するのは難しい……だけどそういうコンセプト興行みたいなのはうちでもやっていきたい……という悩みから発案したのが、マスクド大阪湾ら元USP勢が集まってコンセプト興行を行うというものでした。
その第一弾として考えたのが、「アストレイ興行」です。アストレイとは何ぞやということになると思いますが、ガンダムに詳しい方ならもうピンときている方も多いと思います。そう、「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズから名前をいただきました。アストレイという単語には邪道というニュアンスも含まれるそうですが、ガンダムシリーズでは「王道ではない」を意味するそうです。
この「王道ではない」という部分の解釈ですが、決して所謂二流的な意味ではないと思います。つまり、プロレスにおけるインディー団体と言われる団体や正統派でない特殊な選手などというように解釈をしていただけたら幸いです。
まぁつまり、インディーや小規模ご当地団体設定の団体の所属選手だとか、良い選手なのにメインストリームになかなか絡めてない選手だとか、はたまたおもしれーイロモノ気味や特殊ギミックの選手作れたけどなかなか交流に出す機会がないとか、あるいは単純に伸び悩んでる若手やスランプ、壁にぶつかってる中堅、ベテランみたいなのだってOK!他にも公開するタイミングを逸した選手や新しい選手の試運転にだったりetc.……とにかくそういういわゆるメインストリームから離れた場所で戦ってる選手で集まって興行やろうぜ!ってふんわりした企画です。
語弊のないようにごちゃごちゃ言っていましたが、早い話が現実でいうところの年越しプロレスみたいな、いろんなとこのいろんな選手がわちゃわちゃやってるあの感じのイメージとか、もっと言ったらその前身のインディーサミットのもうちょい門戸の広い版みたいなインディープラスアルファのお祭り興行だと思っていただけたら。
こちらうちで初の選手募集型の興行として行おうと思っております!
参加の絶対条件ではありませんが参考程度にうちのUSP組はヘビー150pt以内、ジュニア100pt以内になってます。もちろんポイント的には強いけど陰に隠れてる選手やインディーが主戦場で強い選手など現実に沢山いるので、そこで縛る気はありませんのでポイントが高いからという理由で参加を躊躇される必要はありません。あくまでも参加条件は「今現在自身の運営しているメイン団体あるいは自身の世界観の主流から外れている」ことのみです。ただしあくまで自己申告ベースですので、インディー系などの団体を運営していらっしゃるという方は、当該団体のメイン級でも可とします。ぶっちゃけ皆様の良識に任せる感じでいきますのでご協力下さい……()
ただし下記の禁止事項は他オーナー様のところでも多くのところで共通のルールと化している部分かと思いますが、ルールとして明文化させていただきます
1.あまりにガチなロジック
2.明らかに異常に威力等が高いクラフト技やゲームバランスを壊すレベルの既存技(ボディバスター2種、バーミヤンスタンプ、エル・エス・クレロ、ブレイジングトルネードなどの不可能技)
3.スキルのハードボディと維新魂
を禁止事項とさせていただきます。こういうのは今回のお祭り的要素の強い興行でも、どうしても論争の火種となってしまいますので、どうか控えていただけると幸いです。
ただし今回はコンセプト上、個性派やイロモノ枠などの選手の表現としてセクシャル技を使用する選手がエントリーされる可能性もありますので、そういった選手に関してはそういった選手と対戦(あるいはタッグなどで同じ試合に出場)OKの選手がいた場合と、セクシャル系を使う選手が複数集まって同じ試合に出場いただく場合のみ参加可とさせていただきます。
ですのでお手数ですが、セクシャル技の有無とそういった選手との対戦可否を応募と共に教えていただけたら幸いです(そういった記載がない場合、そういった選手との対戦はNGであると判断いたします)
また、今回は男子選手のみの募集で、10名程度の募集を予定しておりますが、応募が多かった場合は何かしらの対策で対応させていただきますので、おひとり様複数選手のご応募も可とさせていただきます。
応募の締め切りに関しましては4月末までとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
【選手紹介】バイス・ジョーンズ
お久しぶりの選手紹介記事。今回は活動休止期間に作ってめちゃくちゃ気に入ってるバイス・ジョーンズのお話。今回は選手紹介の仕方が1番個人的に好きなババンギタさんをパク……もといリスペクトした感じの背景語りとかストーリーメインな感じです。
リチャード・ホッパーという光を失った英国プロレス界で頭角を現した新世代のイギリストップスター。
ヨーロッパ系特有のレスリング重視のスタイルという伝統を踏襲し、確かなレスリングの実力を持ちながらも、派手で見栄えのする得意技をも併せ持ち、日米のプロレス界からも高い評価を受けている。
元々はじっくりしたチェーンレスリングの展開から、スリーパー等の絞め技を駆使してジワジワとスタミナを奪い追い詰めていき、トドメのスープレックスで試合を決めるスタイルを得意としていた。
しかし、当時は純レスリングスタイルのリチャードが全盛期。彼のレスリングを見慣れている英国の観客からは、レスリングテクニックが見劣りするとされ、目新しさのない彼のスタイルはあまり観客からの支持を得ることが出来なかった。
観客の支持を得るため、そしてリチャードという大きな星を超えるため、様々な要素を取り入れた。
まず古くから伝統的に使われる墓石落としを使い始め、絞め技を含めた首攻めのイメージを確立した。
更にフィニッシャームーヴの1つとして、スリーパーから相手を振り回す、所謂スイングスリーパーを使い始める。
今までの徹底したレスリングスタイルからは考えられない派手な技を使い始めたことは、今までにない刺激であり、またこういった技を使うことによってレスリングの展開の際に実力がより際立つようになり、観客の支持を集めた。
この時、スイングスリーパーをセントリフュージ(遠心分離機)と形容されたことがそのまま彼の異名となった。
こうして若手スター候補の仲間入りを果たし、いよいよ絶対王者リチャードへの挑戦が視野に入ってきた時、リチャードは膝の負傷を理由に引退。
目標を失ったジョーンズと未来を照らす星を失った英国プロレス界。このまま未来が暗く闇に閉ざされてしまうかに思われた時、彼は新たな星になる事を決意した。
直接越えることは叶わなかったが、星の輝きでリチャードを越えようとガムシャラに上を目指した。そしてその先にある頂きに若くしてたどり着き、英国プロレス界を照らす一番星となった。
そして数年後、 堕ちた星が再び輝く。リチャードの復帰である。
頂きで輝く星は1つのみ。リチャードを追いジョーンズはプロレスリング渓に参戦する。