【選手紹介】バイス・ジョーンズ
お久しぶりの選手紹介記事。今回は活動休止期間に作ってめちゃくちゃ気に入ってるバイス・ジョーンズのお話。今回は選手紹介の仕方が1番個人的に好きなババンギタさんをパク……もといリスペクトした感じの背景語りとかストーリーメインな感じです。
リチャード・ホッパーという光を失った英国プロレス界で頭角を現した新世代のイギリストップスター。
ヨーロッパ系特有のレスリング重視のスタイルという伝統を踏襲し、確かなレスリングの実力を持ちながらも、派手で見栄えのする得意技をも併せ持ち、日米のプロレス界からも高い評価を受けている。
元々はじっくりしたチェーンレスリングの展開から、スリーパー等の絞め技を駆使してジワジワとスタミナを奪い追い詰めていき、トドメのスープレックスで試合を決めるスタイルを得意としていた。
しかし、当時は純レスリングスタイルのリチャードが全盛期。彼のレスリングを見慣れている英国の観客からは、レスリングテクニックが見劣りするとされ、目新しさのない彼のスタイルはあまり観客からの支持を得ることが出来なかった。
観客の支持を得るため、そしてリチャードという大きな星を超えるため、様々な要素を取り入れた。
まず古くから伝統的に使われる墓石落としを使い始め、絞め技を含めた首攻めのイメージを確立した。
更にフィニッシャームーヴの1つとして、スリーパーから相手を振り回す、所謂スイングスリーパーを使い始める。
今までの徹底したレスリングスタイルからは考えられない派手な技を使い始めたことは、今までにない刺激であり、またこういった技を使うことによってレスリングの展開の際に実力がより際立つようになり、観客の支持を集めた。
この時、スイングスリーパーをセントリフュージ(遠心分離機)と形容されたことがそのまま彼の異名となった。
こうして若手スター候補の仲間入りを果たし、いよいよ絶対王者リチャードへの挑戦が視野に入ってきた時、リチャードは膝の負傷を理由に引退。
目標を失ったジョーンズと未来を照らす星を失った英国プロレス界。このまま未来が暗く闇に閉ざされてしまうかに思われた時、彼は新たな星になる事を決意した。
直接越えることは叶わなかったが、星の輝きでリチャードを越えようとガムシャラに上を目指した。そしてその先にある頂きに若くしてたどり着き、英国プロレス界を照らす一番星となった。
そして数年後、 堕ちた星が再び輝く。リチャードの復帰である。
頂きで輝く星は1つのみ。リチャードを追いジョーンズはプロレスリング渓に参戦する。