イワナ王子の駐日イワナ王国大使館

主にファイプロ、プロレスのことについて話します。

雑記 制約の中でエディットするということ

  最近、あるイベントに出場するために、制約の中でどこまでこのレスラーを魅せるかというテーマと戦っている。というのも、私は割と、所謂クイックに分類されるような丸め込みや隠し技など、必殺技や得意技以外のフィニッシュが好きなのだ。人によっては価値観の相違はあるだろうが、それを含めて私のレスラー、私の試合だし、それがプロレスリング渓のプロレスなのだ。

 

 しかし、今度参加するイベントはフィニッシュムーブは5つまでという制約がある。それに対して私はどう応えるべきだろうかと悩んだ。

そもそもそこの部分を変えてしまうと私らしさを失ってしまうのでは無いだろうかという恐怖もある。

 

 だが、この制約の中で新たな価値観を、新たな魅せ方を見つけることが出来たら、私のレスラーはもっと上にいけるので無いだろうかと、この自分にとって新しい価値観の創造の為に取り組んでいる。

 

 実際、既に軽い収穫はあった。看板選手であるイワナーマスクに、新ムーブを編み出させることに成功したのだ。

これは今後、彼の大きな武器になるだろう。

 

 しかし、継続的に使う新ムーブだけがこういった取り組みの価値なのだろうかと言われると、少し違うように思える。

ここで印象付けるべきは、新たなムーブではないように感じるのだ。

 

 例えば、隠し技やクイックの代わりにフィニッシュ前の繋ぎ技を増やしたところで、フィニッシュパターンがひとつ増えただけに過ぎない。

そういったものではなく、そういったクイック等に割いている枠を、普段は使っていないがこのレスラーが使っていてもおかしくない一点集中攻撃のバリエーションなどに割いてやるのが良いのではないかと考えついた。

つまり、現実のプロレスにおける『あの時使った珍しい派生技』の枠に割いてやるということだ。

こうすることでレスラーに歴史が生まれ、キャラクターとしての奥行きができるのだ。

 

 私はまだまだ、彼らの解像度を人間として、プロレスラーとして上げることができると確信したのだ。

 

                                                                           終